新しい国へ

安倍晋三が書いた本。首相としての視点と、ひとりの日本人としての思いが、それぞれにつづられたこれからの日本の社会が書かれた254ページにおよぶ良質な本。

主に安全保障条約やアメリカと日本の関係、拉致問題、高齢化、について書かれている。

安全保障条約では「憲法第9条」の解釈や、戦後のGHQの支配によっていかに日本が(軍事的に)貧弱な国であるかを主張している。

アメリカと日本の関係では「アメリカと対等に」を強調し、支配されていないこと(軍事的にも、経済的にも)を説明している。

高齢化では「四人に一人」が2015年に訪れ、年金、社会保障、寿命の話題を旨に「二人に一人」が支えていく未来に提言している。

これらの題材を安倍晋三の生い立ちや、政治家経験をにじみ出しながら正直に書いている。

2013年1月20日発行